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『Bob Richardson』回顧展, ゼルギャラリー, 2008年

1960年代に活躍し、以降のファッションシーンに大きな影響を与えたフォトグラファー、ボブ・リチャードソン氏の最初にて最後となる回顧展『Bob Richardson』をトモ・コスガがディレクション致しました。
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ボブの息子であるテリー・リチャードソン氏が編集した写真集『BOB RICHARDSON』からテリーがセレクトした作品と、ボブが2005年に78歳で亡くなる前に愛犬ミックと出かけたロードトリップ作品のプリントを公開しました。
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2008年4月25日より5月8日まで、六本木ゼル・ギャラリーにて開催。
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写真家 田附 勝、デコトラの煌びやかなネオンに男たちの飽くなき夢と意地を見る。

Interview and text by Tomo Kosuga
[初出掲載:VICE MAGAZINE 国際版 FASHION ISSUE 2008]

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目がチカチカするネオンを随所に散りばめ、浜崎あゆみやイエス・キリスト、はたまた幻獣などがカラフルに描かれた長距離トラック「デコトラ」—。
ブームのきっかけは、70年代に公開された映画『トラック野郎』だ。菅原文太扮する星桃次郎が一番星号というデコトラを縦横無尽に操り、大暴れした。映画の国民的ヒットはスクリーンに留まることなく、デコトラのプラモデルが小学生たちに流行ったりと、社会現象にまで発展。しかしそれから30余年が経ったいま、街で見かける機会もほぼないに等しいほど、デコトラの存在感は薄れてしまった。

写真界の異端児が見つめるその先。

Interview and Portraits by Tomo Kosuga
[初出掲載:VICE MAGAZINE Volume5 Number2 2008]

セックス、ドラッグ、ロックンロール……。3ワードで表わされる、男の美学。でもここ日本ではなかなかどうしてタブーの領域らしく、オモテ向きは誰もが「セックス? ドラッグ?? ぜんぜん興味ないです」って顔してる。ここはひとつ、男の美学を地でいく男にその生き様を学ぼう!と、オレたちVICE JAPANははるばるニューヨークから、かのテリー・リチャードソン大先生を召喚した。
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せっかく来てもらうからには、なにかやらないと、な。そこでテリーとその父、ボブの親子展を日本で開くことにした。テリーはあのジャッカスたちとのおふざけ写真をラフォーレ・ミュージアムでブチかまし、今は亡き父ボブは黄金期のファッション写真を展開。ちなみにボブの展示はこれが最初で最後、とテリーが決めていた。
そんな貴重な展示のキュレーションを任されたオレは、なんとか必死こいて2つとも無事に完成させたんだが、そのあとに待ち構えていたテリーとのインタビューはもう死ぬほど緊張してしまった。なぜならテリーはオレにとって、三度のメシより愛して止まないほど尊敬する男だったからだ……。