現代の女性たちにかぐや姫の自由奔放さを見るインベカヲリ★

ザンダーの格言にもあるように、人々が写真機と向き合った時に映し出されるのは、うそ偽りのない、ありのままのその人そのものだ。「写真に魂を吸い取られる」とはよく言ったものだが、感情や態度、年齢といった様々な要素がなんら遜色なく複製されてしまう。そしてそれは時に、撮り手までも巻き込んだ自画像となることがある。

『卓上の喜怒哀楽』(2004年) Copyright © Kawori Inbe

インベ初の写真集となった『やっぱ月帰るわ、私。』。この奇抜なタイトルは日本最古の物語『竹取物語』から膨らませたものだ。自由奔放な女性たちが時に読者をあざ笑うかのように、そして挑発するかのように凝視を重ねる本書に相応しいタイトルと言える。もしかするとインベカヲリ★からインベカヲリに改名してもいいんじゃないかと思ってしまうほど、彼女の作風にドンピシャのかぐや姫というテーマ。